1歳10ヶ月の息子の歯科定期健診に行きました。近所の歯科医に変えて初めての健診。
すると、これまで当たり前のようにしていたフッ素塗布をされずに帰ってきたのです。虫歯が無いかチェックするだけ。次回の健診は半年先で、2~3歳のうがいができる頃になったらクリーニングを始めましょうとのことでした。
「フッ素はやらないんですか?」と聞いてくればよかったのですが、帰り道に「あれ?そういえばフッ素やらなかったなぁ…」と気付いたのです。
当然するものだと思っていたフッ素塗布をしなかったことで、もしかして歯医者によってやったりやらなかったりするの?それとも開始年齢が違うの?と疑問に感じ、子供のフッ素塗布について調べてみました。
歯医者によってフッ素塗布の開始年齢が違った
これまで私が行った二つの歯医者の違いを見てみましょう。
以前通っていた歯医者では
子供への歯磨き指導に加え、食事指導も行う熱心な歯医者です。歯が生え始めたら健診に来るようにHPに書かれており、前歯4本が生え揃った頃からフッ素塗布をしました。3ヶ月ごとに定期健診があり、その都度フッ素塗布をします。
そのため、息子は1歳前には初めてのフッ素塗布を済ませていました。
今回の歯医者では
1歳10ヶ月で健診のみ。初診の人へ配られる案内書には、2~3歳からは定期的なクリーニング、6歳の臼歯が生え始める頃には研磨剤やフッ素塗布を使用すると良いと記載されていました。
思い返せば、初診の問診票の質問事項には、「必要であればフッ素塗布を行いますがよろしいですか?」とありました。
フッ素塗布の開始年齢についての情報を集めてみた
身近な2つの歯医者の違いを感じ、他の歯医者はどうなのだろうと、フッ素塗布の開始年齢についてネットの情報から調べてみました。
【日本小児歯科学会】前歯が生え揃ったらフッ素塗布を
まずは日本小児歯科学会のHPを確認してみました。すると、フッ素塗布は上下の前歯が生え揃った頃から始めるよう書かれていました。
先に行った歯医者は、日本小児歯科学会の考え方と同じようですね。
フッ化物は、歯を硬くする作用があり、乳歯・永久歯に関わらず生えた直後に塗るのが最も効果的です。まずは下の前歯が生えてきたころから定期的に歯科へ通い、上下の前歯が生えてきたらフッ化物の塗布を行ってみてください。
歯の状況を見てフッ素塗布が必要か判断する歯医者も
歯チャンネル88という歯科医が質問に回答するサイトがあります。フッ素塗布はいつから?という質問に対し、歯科医によって見解が違いました。
先の小児歯科学会と同じ意見を持つ歯科医もいれば、口内環境、家庭でのケアの状況を見つつ、必要であればフッ素塗布を勧めるという歯科医もいました。
今回、息子がフッ素塗布をされなかったのは、先生の考え方がこちら側だったからなのでしょう。思い返せば、問診票の中には家庭でのケアについてや親が定期的なメンテナンスに通っているかなどの質問があり、親の歯に対する意識を見られていた気がします。
フッ素は必要?こちらも歯科医によって見解が違う
フッ素塗布をしなくても良いと考える歯科医がいるということは、フッ素塗布って実際効果あるの?本当に必要なの?と思ってしまいます。
先にご紹介した歯チャンネル88では、1歳~3歳までフッ素塗布をしていたグループとしなかったグループを比較し、フッ素塗布をした子たちは虫歯になる確率が減少するというデータを紹介した医師に対し、信憑性の高いデータではないと批判する歯科医もいました。
ある歯医者では、3ヶ月に1度のフッ素塗布は効果が無く、重要なのは家庭での毎日のケア(フッ素入り歯磨き剤とフッ素うがい)であると言います。
参照:若林歯科
また、フッ素塗布をしている子供の親が、フッ素塗布をしている安心感からおやつを与えすぎてしまうことが問題だと言う歯科医もいます。
3歳まで砂糖の入っていないおやつやジュースを与えなければ、フッ素塗布をしなくても子供は虫歯になることは無いのだそう。すでに与えてしまっているのでこれは無理ですけど…
フロスでのお手入れを指導されました!
まとめ・結局は親がどうしたいか
歯科医によって、ここまでフッ素塗布に対する考え方が違うなんて驚きでした。では、親はどうするか?信頼している歯医者の考え方に従うのも一つ、フッ素塗布をさせたいと思えば、フッ素塗布を推進している歯科医を選ぶのも一つの方法でしょう。
私たちには病院を選ぶ権利がありますから、信頼できると思える歯科医を探せばいいのですね。
さて、息子のフッ素塗布はどうしましょう…やらないよりはやった方がいいのだろうと思っていますが、今回行った歯医者さんの感じが良かったので、半年後の健診までは、家庭でのケアを一生懸命行いつつ様子を見てみようと思います。